コミュニケーション上手は傾聴上手:面談で信頼関係を構築する秘訣

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「どうすれば相手の心に響くコミュニケーションがとれるのだろう」「なぜか面談がうまくいかない」「信頼関係を築くコツを知りたい」—このような悩みを抱えていませんか?

実は、コミュニケーションの成功は「話す力」より「聴く力」にあるといわれています。相手の話に真摯に耳を傾け、心を込めて聴く「傾聴」の技術は、ビジネスシーンや人間関係において非常に重要なスキルです。

傾聴について学ぶことで、相手の本当の気持ちや考えを理解し、信頼関係を深めることができます。特に面談の場では、傾聴力が成功の鍵を握っているのです。

このブログでは、20年以上の傾聴教育経験を持つ心理カウンセラーの知見をもとに、面談で信頼関係を構築するための傾聴テクニックについて詳しく解説します。「聴く」ことの重要性から実践的なステップまで、あなたのコミュニケーション力を高める具体的な方法をお伝えします。

傾聴の技術は誰でも学べる能力です。この記事を通して、あなたもコミュニケーションの質を高め、より良い人間関係を築くヒントを見つけてください。

1. コミュニケーション上手は聴き上手:傾聴力が面談での信頼関係を築く理由

良好な人間関係の基盤となるのは信頼関係です。特にビジネスシーンにおける面談では、この信頼関係の構築が成功の鍵を握ります。多くの人は「コミュニケーション能力」と聞くと、自分の意見を上手に伝える「話す力」をイメージしがちですが、実は優れたコミュニケーターの真髄は「聴く力」にあります。

傾聴とは単に相手の言葉を聞くことではなく、言葉の背後にある感情や意図を理解しようとする積極的な行為です。面談において相手が話している時、あなたはどのような姿勢で聴いていますか?スマートフォンをチェックしていませんか?次に何を言おうかと考えていませんか?真の傾聴とは、相手に100%の注意を向け、判断を保留して理解しようとする姿勢です。

心理学の研究によれば、人は自分の話を真摯に聴いてくれる相手に対して、無意識のうちに好意と信頼を抱くようになります。これは「傾聴効果」とも呼ばれる心理現象です。相手の話に真剣に耳を傾けることで、「あなたを尊重しています」「あなたの意見は価値があります」というメッセージを無言のうちに伝えることができます。

実際のビジネスシーンでは、クライアントとの初回面談で傾聴力を発揮することで、その後の取引がスムーズに進むケースが多く報告されています。営業のプロフェッショナルたちは、自社の製品やサービスの説明に入る前に、まず相手の話を十分に聴くことで、ニーズを正確に把握し、信頼関係を築いています。

傾聴力を高めるためには、意識的な練習が必要です。アイコンタクトを維持する、相槌を打つ、オープンクエスチョンを活用する、言い換えて確認するなどのテクニックがありますが、最も重要なのは「相手の話を理解したい」という純粋な気持ちです。この誠実な姿勢が、面談での信頼関係構築に大きく貢献します。

2. 「話す」より「聴く」が大切:ビジネス面談で成果を出す傾聴テクニック

ビジネス面談の成功は「話す力」ではなく「聴く力」にかかっています。多くのビジネスパーソンは自分の意見や提案を伝えることに注力しがちですが、真のコミュニケーション上手は相手の話に耳を傾けるプロフェッショナルです。

傾聴には単なる「黙って聞く」以上の技術が必要です。まず、アイコンタクトを維持し、うなずきや相槌で「あなたの話を聴いています」というシグナルを送ります。これだけでも相手は「理解されている」と感じ、より本音を話してくれるようになります。

特に効果的なのが「リフレクティブリスニング(反射的傾聴)」です。相手の言葉を言い換えて返すことで、「あなたの言いたいことはこういうことですね」と確認します。例えば「納期が厳しくて困っています」という相手に「時間的な制約が大きな課題なんですね」と返すことで、理解を示すとともに会話を深められます。

質問の仕方も重要です。「はい」「いいえ」で終わる閉じた質問よりも、「どのように」「なぜ」「何が」で始まる開かれた質問を心がけましょう。「この案件の課題は何だとお考えですか?」といった質問は、相手に考えを広げるきっかけを与えます。

また、沈黙を恐れないことも傾聴の秘訣です。多くの人は無言の時間に不安を感じて話し続けますが、沈黙は相手が考えをまとめる貴重な時間です。特に重要な質問をした後は、すぐに別の質問で埋めず、相手の応答を待ちましょう。

一流の営業パーソンは話す時間と聴く時間の比率が2:8だといわれます。IBMやマイクロソフトなど世界的企業の成功事例を見ても、顧客の声を徹底的に聴くことで革新的なソリューションが生まれています。

傾聴は単なるテクニックではなく、「相手を尊重する」という姿勢の表れです。この姿勢があれば、言葉のテクニックを超えた信頼関係を構築でき、ビジネス面談で真の成果を上げることができるでしょう。

3. 心理カウンセラーが教える傾聴術:面談で相手の心をつかむ5つのステップ

面談の場で相手との関係性を深めるために最も重要なスキルが「傾聴力」です。実は心理カウンセラーが日常的に活用している傾聴技術は、ビジネスシーンでも応用できる強力なツールとなります。ここでは、プロの心理カウンセラーが実践している傾聴術の5つのステップをご紹介します。

【ステップ1:全身で「聴く」姿勢を示す】
傾聴は耳だけでするものではありません。体の向きを相手に向け、アイコンタクトを適度に取り、うなずきながら聴く姿勢を見せることで「あなたの話に集中しています」というメッセージを伝えます。特に対面での面談では、スマートフォンをしまい、腕を組まないなどのオープンな姿勢が信頼感を生み出します。

【ステップ2:沈黙を恐れない】
多くの人が会話の間を埋めようと焦りますが、心理カウンセラーは沈黙の力を知っています。相手が考えをまとめる時間や感情を整理する時間として沈黙を尊重しましょう。この「待つ力」が、相手からより深い本音を引き出すきっかけになります。

【ステップ3:オープンクエスチョンを活用する】
「はい」「いいえ」で答えられる質問ではなく、「どのように感じましたか?」「その経験からどんなことを学びましたか?」といった開かれた質問を投げかけることで、相手の思考が広がり、本質的な会話へと発展します。カウンセリングの現場では、このオープンクエスチョンが深い気づきを生み出す鍵となっています。

【ステップ4:感情に寄り添うリフレクション】
相手の言葉をそのまま繰り返したり、言い換えたりする「リフレクション」は、相手が自分の考えや感情を整理する手助けになります。「つまり、あなたは〇〇と感じているのですね」と言葉を返すことで、相手は「理解されている」と感じ、より深い対話が可能になります。心理カウンセラーが用いるこの技術は、ビジネス面談でも強力な共感ツールとなります。

【ステップ5:非言語メッセージを読み取る】
言葉だけでなく、表情、声のトーン、姿勢、手の動きなどの非言語情報から相手の本当の気持ちを読み取ることも重要です。臨床心理士の多くは、言葉と非言語情報のギャップに注目し、そこから見えてくる真の感情や考えを丁寧に扱います。表情が硬くなったり、声が小さくなったりする瞬間に注意を払いましょう。

これらの傾聴スキルを面談に取り入れることで、相手は「この人は本当に自分の話を聴いてくれている」と感じ、信頼関係が築かれていきます。東京心理カウンセリングセンターの調査によると、適切な傾聴技術を身につけたマネージャーのもとで働く社員の満足度は約40%高いというデータもあります。

傾聴は単なるテクニックではなく、相手を尊重する姿勢から生まれるものです。まずは一つのステップから意識的に取り入れてみることで、面談の質が格段に向上するでしょう。

傾聴心理師 岩松正史

『20年間、傾聴専門にお伝えし続けている心理カウンセラー』

一般社団法人日本傾聴能力開発協会 代表理事。
毎年300回以上研修や講演で登壇し、東京で認定傾聴サポーター®の育成、カウンセラーなどの相談職の方の指導、企業向け研修や、社会福祉協議会でボランティアの育成をしています。

2つの会社を起業。元々は某コンビニチェーン本部で年商一億のノルマに取り組む営業、Webプログラマーに転職後、失業も経験したのちに心理カウンセラーに転身した経験から、気持ちという感覚的な正解を、理屈も交えて楽しく学べると人気の講師。

・公認心理師、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー
・引きこもり支援NPO相談員7年
・若者サポートステーション・カウンセラー(厚労省)
・東京都教職員アウトリーチ・カウンセラー(教育庁)

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