オンライン時代の傾聴ボランティア:リモートでも心は繋がる新しい活動スタイル

  • LINEで送る

デジタル化が急速に進み、直接顔を合わせる機会が減少した現代において、「誰かの役に立ちたいけれど、どう始めればいいかわからない」「自宅からでも社会貢献できないだろうか」とお考えの方は多いのではないでしょうか。

ボランティア活動といえば、かつては現地へ足を運ぶスタイルが主流でしたが、現在はインターネット環境を活用し、自宅にいながら心を通わせる「傾聴(けいちょう)」の活動が大きな注目を集めています。

「ただ話を聞くだけで、本当に相手の助けになるのだろうか?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、相手の言葉を大切に受け止め、その思いを丁寧に「伝え返す」という技術は、孤独や不安を感じている誰かの心を支える、かけがえのない力となります。

この記事では、心理カウンセラーとして20年以上の教育実績を持つ講師が監修する「一般社団法人日本傾聴能力開発協会」の知見をもとに、初心者の方でも安心して学べる傾聴ボランティアの知識と、その必要性についてご紹介します。

また、ご自身のペースで学び続けられる「傾聴サポーター養成講座」がなぜ多くの方に選ばれているのか、その理由についても触れていきます。なお、本講座で取得できる認定資格は国が定めたものではなく、あくまで個人のスキルアップや民間のボランティア活動に活かせる「民間資格」ですが、日常生活や人間関係を豊かにするための確かな土台となるものです。

オンラインだからこそ実現できる新しい人との繋がり方と、深い信頼関係を築くための「聴く技術」について、ぜひ一緒に学んでいきましょう。

1. オンラインでつながる温かさ、自宅から始める傾聴ボランティアの新しい可能性

デジタル技術の進化により、社会貢献の形も大きく様変わりしています。その中でも特に注目を集めているのが、インターネットを通じて相手の話に耳を傾ける「オンライン傾聴ボランティア」です。これまでは地域コミュニティセンターや福祉施設などでの対面活動が主流でしたが、ZoomやGoogle Meet、LINE通話といったビデオ会議ツールの普及により、自宅にいながらにして誰かの心の支えになることが可能になりました。

この活動の最大の魅力は、物理的な距離や身体的な制約を超えて心を通わせられる点にあります。移動の負担がないため、育児や介護で家を空けられない方、あるいは地方や海外に住んでいる方でも、ご自身のライフスタイルに合わせて気軽に参加できます。また、相談をする側にとっても、自宅という最も安心できる環境からアクセスできるため、緊張せずにリラックスして本音を話しやすいという大きなメリットがあります。

「画面越しで本当に気持ちが伝わるのか」と不安に思う方もいるかもしれませんが、心配はいりません。カメラを通してお互いの表情を見ながら相槌を打ち、真剣に耳を傾ける姿勢は、ディスプレイ越しであっても十分に温かさを運びます。むしろ、対面特有の圧迫感がない分、深い悩みや寂しさを吐露しやすいという声も多く聞かれます。声のトーンや間の取り方を大切にし、相手を否定せずに受け入れる姿勢があれば、オンライン上でも確かな信頼関係を築くことができるのです。

現代社会において、孤独感や社会的孤立は深刻な課題となっており、ただ「誰かに話を聴いてほしい」「つながりを感じたい」というニーズは急速に高まっています。専門的なカウンセラーの資格が必須というわけではなく、相手を尊重する「傾聴」の心構えがあれば、誰でもこの活動の担い手になることができます。パソコンやスマートフォン一つで始められるこの新しいボランティアスタイルは、あなたの優しさを社会に届けるための、最も現代的で温かい手段の一つと言えるでしょう。

2. 相手の言葉をそのまま伝え返し、深い信頼関係を築く「傾聴」の本当の役割

多くの人が「傾聴」と聞くと、ただ静かに相手の話に耳を傾け、頷くだけの受動的な行為だと思いがちです。しかし、ボランティア活動やカウンセリングの現場における本格的な傾聴は、もっと能動的で技術的なコミュニケーションスキルを要します。その中でも特に重要で、かつオンライン環境で威力を発揮するのが「伝え返し(リフレクション)」という技法です。

伝え返しとは、話し手が発した言葉や感情のキーワードを、聞き手がそのまま、あるいは要約して返すテクニックです。例えば、相談者が「最近、仕事が忙しくて本当に辛いんです」と言ったとき、単に「そうなんですか」と流すのではなく、「仕事が忙しくて、本当に辛いと感じていらっしゃるんですね」と言葉を返します。一見すると単純なオウム返しのように思えますが、このプロセスには話し手の心を開く強力な心理的効果があります。

話し手は自分の言葉が相手の口から発せられるのを聞くことで、「自分の話が正しく届いている」「この人は自分の感情を否定せずに受け止めてくれた」という安心感を抱きます。心理学ではこれを自己肯定感の確認作業と捉え、対人支援の基礎となる信頼関係(ラポール)を築くための最短ルートとされています。

特にZoomやSkype、電話などを利用したオンラインの傾聴ボランティアでは、対面のように空気感や細かな身体の動きを共有することが難しい場合があります。画面越しや音声だけのやり取りでは、非言語情報の量が減るため、どうしても不安や距離感が生まれやすくなります。だからこそ、言葉による明確なフィードバックである「伝え返し」が、物理的な距離を超えて心の距離を縮める架け橋となるのです。

また、傾聴の本当の役割は、アドバイスをして問題を解決することではありません。話し手が自分の感情を言葉にし、それを受け止めてもらうプロセスを通じて、自ら気持ちを整理し、解決策に気づく手助けをすることにあります。「あなたの気持ちを理解しようとしています」という姿勢を技術として示すことで、孤独感を抱える人の心に寄り添うことができます。オンライン時代だからこそ、この基本に忠実な対話の技術が、社会的な孤立を防ぐ重要な役割を果たしています。

3. 20年以上の実績あるプロから学び、継続的な実習で成長できる傾聴サポーター養成講座の特長

傾聴ボランティアとして活動を始める際、多くの人が直面するのが「ただ話を聞くだけで本当に相手の役に立てているのだろうか」という不安です。日常会話と専門的な傾聴には明確な違いがあり、相手の心に深く寄り添うためには体系的なスキル習得が欠かせません。そこで注目されているのが、20年以上の現場経験を持つプロフェッショナルが指導する傾聴サポーター養成講座です。長年の活動で培われた知見と、オンラインでも確実に技術が身につく実践的なカリキュラムには、独学では得られない大きなメリットがあります。

まず、経験豊富な講師陣から学ぶ最大の利点は、教科書には載っていない「現場の生きた対応力」を吸収できることです。人間の悩みや感情は複雑であり、マニュアル通りの対応が通用しない場面も多々あります。20年以上の実績を持つプロは、数え切れないほどの対話を通じて、どのような言葉が相手の心を解きほぐし、あるいは閉ざしてしまうのかを熟知しています。講座では、理論だけでなく、実際の事例に基づいた具体的なアプローチ方法や、予期せぬ事態への対処法など、即戦力となるノウハウを直接学ぶことができます。この「経験の差」が、ボランティアとしての活動の質を大きく左右します。

次に、この養成講座の大きな特長として挙げられるのが、知識を技術へと昇華させるための「継続的な実習環境」です。傾聴は水泳や自転車と同じで、座学で理論を理解しただけでは実践できません。講座では、受講生同士によるロールプレイングや、講師による模擬セッションが頻繁に行われます。オンラインツールを活用したブレイクアウトルームでの少人数ワークでは、自分の聴き方の癖や改善点について、プロから直接フィードバックを受ける機会が豊富に用意されています。「わかったつもり」で終わらせず、反復練習を通じて体に染み込ませるプロセスがあるからこそ、画面越しのリモート環境であっても、相手に安心感を与える空気作りや、非言語コミュニケーションの技術を確実に習得できるのです。

また、オンライン講座ならではの利点として、地理的な制約を受けずに質の高い指導を受けられる点が挙げられます。これまでは都市部の会場に足を運ばなければ受けられなかったベテラン講師の授業を、自宅にいながら受講可能です。録画配信による復習機能や、チャットツールを用いた質問対応など、継続して学び続けられるサポート体制も充実しているため、忙しい日常の中でも無理なくスキルアップを目指せます。

確かな実績に裏打ちされた指導と、実践重視のトレーニング。これらが組み合わさることで、受講生は自信を持って傾聴ボランティアの第一歩を踏み出すことができます。誰かの支えになりたいという温かい想いを、確かな技術で形にするための環境が、ここには整っています。

傾聴心理師 岩松正史

『20年間、傾聴専門にお伝えし続けている心理カウンセラー』

一般社団法人日本傾聴能力開発協会 代表理事。
毎年300回以上研修や講演で登壇し、東京で認定傾聴サポーター®の育成、カウンセラーなどの相談職の方の指導、企業向け研修や、社会福祉協議会でボランティアの育成をしています。

2つの会社を起業。元々は某コンビニチェーン本部で年商一億のノルマに取り組む営業、Webプログラマーに転職後、失業も経験したのちに心理カウンセラーに転身した経験から、気持ちという感覚的な正解を、理屈も交えて楽しく学べると人気の講師。

・公認心理師、キャリアコンサルタント、産業カウンセラー
・引きこもり支援NPO相談員7年
・若者サポートステーション・カウンセラー(厚労省)
・東京都教職員アウトリーチ・カウンセラー(教育庁)

  • LINEで送る